宮崎市の北部に位置する宮崎神宮は、日本初代天皇・神武天皇を祀る歴史深い神社です。地元の人々からは「神武さま」と親しみを込めて呼ばれ、正月三が日には毎年25万人を超える参拝者が訪れる、宮崎を代表するパワースポットでもあります。
広大な境内を抜けた先には、宮崎県総合博物館(愛称「みやはく」)が静かな森に佇んでいます。常設展示の入館料は無料ながら、宮崎の自然・歴史・民俗を深く掘り下げた充実した展示内容で、「無料のレベルをはるかに超えている」と口コミでも高く評価されています。神社参拝と博物館の見学を組み合わせると、半日以上たっぷり楽しめるスポットです。

宮崎神宮について
どんな神社?
宮崎神宮は、神武天皇(かむやまといわれびこのみこと)とその両親にあたる鵜鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祭神とする神社です。創建は2,000年以上前に遡るとされており、現在の社殿は明治40年(1907年)に完成したもので、平成22年(2010年)に国の登録有形文化財に指定されています。
ご利益は家内安全・安産・夫婦円満・必勝祈願など幅広く、読売巨人軍がキャンプインの前に必勝祈願に訪れることでも知られています。

参道と境内の見どころ
一之鳥居から本殿まで、境外の表参道が約800メートル続きます。参道沿いにはナギの並木が整然と並び、灯篭の光に照らされた参道は神秘的な雰囲気に包まれます。樹齢を重ねた大木が立ち並ぶ境内は広大で、緑豊かな森の中を歩くだけで清々しい気持ちになれます。
表参道の中ほどから右手に入った御神池のほとりには、国の天然記念物に指定された「オオシラフジ」があります。中国原産のオオシラフジとしては日本最大の樹木で、根周りは2.95メートル、樹齢は数百年とされています。毎年4月中旬ごろになると白く清楚な花を咲かせ、ほのかな甘い香りが境内に漂います。春の参拝のタイミングに合うようなら、ぜひ御神池周辺にも立ち寄ってみてください。
境内の正面入口右手には、赤い鳥居が連なる五所稲荷神社もあります。また、明治42年(1909年)に建築された木造2階建ての「宮崎神宮徴古館」は、神宮の宝物や書籍を陳列・保存する建物で、こちらも国の登録有形文化財です。

秋の大祭「御神幸祭(神武さま)」
毎年10月の例祭(10月26日)後の土・日曜日に行われる「御神幸祭」は、宮崎県最大のお祭りとして知られています。約1,000人が参加する神賑行列が宮崎神宮を出発し、橘通りを経て4〜5キロ離れた御旅所まで練り歩きます。華麗な装束をまとった行列、ミスシャンシャン馬、流鏑馬武者行列などが続く壮観な祭りで、沿道は多くの見物客で賑わいます。秋に宮崎を訪れる予定がある方は、日程を合わせてみる価値があります。

基本情報
| 住所 | 宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1 |
| 電話 | 0985-27-4004 |
| 開門時間 | 5:30〜17:30(10〜4月)/5:30〜18:30(5〜9月) |
| 神符守札授与所 | 8:00〜17:00(10〜4月)/8:00〜18:00(5〜9月) |
| 参拝料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料あり |
※開門・閉門時間は変更となる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
宮崎県総合博物館について
神社の北側に隣接する「森の中の博物館」
宮崎神宮の広い敷地の北端、緑に囲まれた場所に建つのが宮崎県総合博物館です。昭和26年(1951年)の開館以来、宮崎の自然・歴史・民俗を扱う総合博物館として地域の文化拠点を担ってきました。建物は著名な建築家・坂倉準三の設計による鉄筋コンクリート2階建てです。
常設展示の入館料は無料です。「無料のレベルじゃない」と来館者から驚きの声が上がるほど展示内容が充実しており、家族連れから歴史・自然好きまで幅広い層に楽しまれています。

常設展示の見どころ
本館1・2階には「自然史展示室」「歴史展示室」「民俗展示室」「みんなの情報室」が設けられており、古代から近現代にかけての宮崎を多角的に学べます。
自然史展示室では、宮崎が誇る照葉樹林をテーマにした迫力あるジオラマが見どころのひとつです。シアタープログラムも設置されており、大人向け・子ども向けの映像を交互に上映しています。ティラノサウルスの全身骨格の展示もあり、お子さんも大喜びのコーナーです。
民俗展示室は「山にくらす」「里にくらす」「海にくらす」「いのりとまつり」の4テーマで構成されています。実物資料を中心に、原寸大模型や映像を多用した展示は実体験に近い感覚で楽しめます。宮崎の神楽をテーマにしたシアタープログラムも必見です。
歴史展示室「時代のひろば」では、昭和30年代の文化住宅を再現したコーナーが人気を集めています。タイムスリップしたような感覚で、かつての日常風景を体感できます。毎週日曜・祝日には紙芝居も開催されており(午前11時30分・午後2時30分の2回)、家族での訪問にもぴったりです。
屋外の民家園も歩いてみよう
博物館に隣接した屋外エリアには「民家園」が設けられています。宮崎県内各地から移築復元された4棟の茅葺き古民家が点在しており、五ヶ瀬町・椎葉村・西米良村・高原町それぞれの建築様式を見比べることができます。このうち旧黒木家住宅は国の重要文化財に指定されており、約200年前に建てられた建物が今も保存されています。博物館本館だけでなく、民家園の散策もぜひ組み合わせてみてください。
宮崎神宮散策には、履きやすく歩きやすい靴で。
スケッチャーズ スリップインズ ゴーウォーク企画・特別展示について
常設展示のほかに、テーマを絞った企画展・特別展が定期的に開催されています。こちらは展示によって観覧料が設定されます。訪問前に公式サイトで開催中の展示を確認しておくと、より楽しみが広がります。
基本情報
| 住所 | 宮崎県宮崎市神宮2丁目4-4 |
| 電話 | 0985-24-2071 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 毎週火曜日、祝日の翌日(土日・祝日にあたる場合を除く)、年末年始(12月28日〜1月4日)、特別整理・燻蒸期間 |
| 常設展入館料 | 無料 |
| 特別展観覧料 | 展示ごとに設定 |
| 駐車場 | 無料(宮崎神宮の駐車場を利用) |
※GW期間中は火曜日も開館しています。最新の休館日・特別展情報は公式サイト(宮崎県総合博物館公式サイト)でご確認ください。
アクセス
電車・バスの場合
JR宮崎神宮駅から徒歩約10分で宮崎神宮に到着します。JR宮崎駅からはバスも利用でき、「宮崎神宮」バス停で下車後、徒歩約5分です。時間帯によっては乗り換えなしでアクセスできます。バスの時刻・系統は宮崎交通の公式サイトで事前に確認しておくことをおすすめします。
車の場合
宮崎空港から車で約30分、JR宮崎駅からは約10分です。境内に無料駐車場が整備されており、神社参拝と博物館見学の両方に利用できます。
まとめ
宮崎神宮と宮崎県総合博物館は、どちらも「神話のふるさと」宮崎の歴史と文化を体感できる場所です。神宮の荘厳な参道を歩き、国の天然記念物オオシラフジを眺め、博物館で宮崎の自然や暮らしを深堀りする。そのすべてを無料〜わずかな費用で楽しめるのが、このエリアの大きな魅力です。宮崎市街から少し足を伸ばせば半日以上たっぷり過ごせますので、宮崎旅行の行程にぜひ組み込んでみてください。
【公開前確認事項】
・宮崎神宮の開門時間(季節によって異なるため最新情報を要確認)
・博物館の休館日・特別整理期間(年度ごとに変わる可能性あり)
・バスの時刻・系統・本数(宮崎交通公式サイトで要確認)
・GW期間中の博物館開館状況(火曜日開館の年とそうでない年がある可能性あり)


