断崖絶壁の神社「鵜戸神宮」へ。運玉投げと絶景を楽しむ参拝ガイド

鵜戸神宮

宮崎の日南海岸を車で南下していくと、太平洋を望む断崖絶壁の先に、朱塗りの社殿が姿を現します。それが「鵜戸神宮(うどじんぐう)」です。本殿が洞窟の中に鎮座するという、全国的にも非常に珍しい神社で、地元では古くから「鵜戸さん」の名で親しまれてきました。

運試しができる「運玉投げ」、断崖に広がる絶景、そして独特の参拝ルートと駐車場の選択肢。この記事では、鵜戸神宮を訪れる前に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

目次

鵜戸神宮とは

鵜戸神宮は宮崎県日南市、日向灘に面した鵜戸崎岬の突端に位置する神社です。主祭神は鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)。神武天皇の父にあたる神様で、その御母君・豊玉姫命がこの地で出産されたと伝えられています。

創建の年代は明らかではありませんが、社伝によれば崇神天皇の御代に遡るとされ、古代から人々の信仰を集めてきました。縁結び・安産・子授け・育児にご利益があるとされ、現在も多くの参拝者が訪れます。

境内は国の名勝「鵜戸」にも指定されており、奇岩・怪礁が連なる海岸の景観とともに、その神秘的な雰囲気を存分に楽しめます。

鵜戸神宮

見どころ① 洞窟の中に鎮座する本殿

鵜戸神宮最大の特徴は、本殿が自然の洞窟の中に収まっていることです。楼門をくぐり、断崖沿いの参道を下っていくと、海に面した大きな洞窟が現れます。その奥に、朱塗りの色鮮やかな本殿が鎮座しています。

参道は階段と坂道が多く、アップダウンが激しめです。岩場の洞窟内は薄暗く、足元が濡れていることもあるため、歩きやすいスニーカーや運動靴での参拝がおすすめです。洞窟内の壁に近づくと服が汚れることもあるので、服装にも注意しておくといいでしょう。

洞窟の外に出ると、日向灘の青い海原が広がり、眼下には奇岩が点在する絶景が待っています。楼門の朱色とソテツをはじめとした南国植物の緑、そして青い水平線のコントラストは、訪れた人の多くが「神秘的だった」と口を揃える光景です。

鵜戸神宮

見どころ② 運玉投げ

鵜戸神宮の名物として多くの観光客が楽しみにしているのが「運玉投げ」です。本殿前の広場から海岸を見下ろすと、約12メートル先に亀のような形をした岩があります。これが「霊石亀石(かめいし)」で、豊玉姫命が海宮から大亀に乗ってこの地に渡ってきたと伝えられています。

運玉は素焼きの小さな粘土玉で、「運」の文字が刻印されています。亀石の背中にある枡形のくぼみをめがけて投げ込み、背中に当たればよし、くぼみに入ればさらによし、とされています。男性は左手、女性は右手で投げるのがルールです。

この運玉、実は地元・鵜戸小中学校のPTA・児童生徒・地域の方々が毎年手作りしているものです。収益は地元の子どもたちの修学旅行費用や教材費に充てられており、地域に根付いた文化として長く受け継がれてきました。

運玉は参道途中の授与所で授かることができます。初穂料は5個で100円(※料金は変動する場合があるため、公式サイトでご確認ください)。距離があるため入れるのはなかなか難しいですが、それが運試しとしての醍醐味でもあります。

鵜戸神宮
鵜戸神宮

駐車場は2種類 どちらを選ぶ?

鵜戸神宮には駐車場が大きく2パターンあります。どちらを選ぶかで、参拝の体験がかなり変わってきます。

神門に近い「第一・第二駐車場」

本殿に最も近いのが、海岸参道(市道鵜戸参宮線)を経由して神門付近にある第一・第二駐車場です。昭和48年に天皇皇后両陛下の御参拝にあわせて整備された道路で、普通車のみ通行可能(大型車は不可)。駐車場から本殿までは比較的短い距離で参拝できます。

ただし、この道路は海岸沿いの狭い一本道で、対向車とのすれ違いに注意が必要です。観光シーズンは第一駐車場が満車になりやすく、その場合は第二駐車場を利用する形となります。足腰に不安がある方や小さなお子さん連れの場合は、こちらのルートがおすすめです。

なお、大雨や地震などの影響でこの道路が通行止めになることがあります。訪問前に鵜戸神宮の公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。

少し歩く「観光駐車場」

もう一つの選択肢が、観光バスも停まる大型対応の「観光駐車場」です。トイレ(多目的トイレあり)も整備されており、駐車スペースも広めです。バス停も併設されているため、公共交通機関を利用する方もここに集まります。

この観光駐車場から本殿までは、参道を歩いて向かう形になります。参道には大きく「八丁坂参道(本参道)」と「新参道(隧道経由)」の2ルートがあり、いずれも階段や坂道があるため、歩きやすい靴で向かいましょう。歩く距離はありますが、参道沿いから見える海の景色を眺めながらゆっくり歩く時間も、鵜戸神宮の参拝の醍醐味のひとつです。

脚力に自信のある方には、行きは歴史ある石積みの八丁坂本参道を上り、帰りは新参道を通るルートがおすすめです。

鵜戸神宮散策には、履きやすく歩きやすい靴で。

スケッチャーズ スリップインズ ゴーウォーク

基本情報

住所宮崎県日南市大字宮浦3232
拝観時間6:00〜19:00(4〜9月)/7:00〜18:00(10〜3月)※要公式確認
拝観料無料
駐車場無料(第一・第二駐車場、観光駐車場)
アクセス(車)東九州道・清武南ICより約40km(約40分)
アクセス(バス)宮崎交通バスで宮崎駅から約90分、鵜戸神宮バス停下車後徒歩約15分
公式サイトhttps://www.udojingu.or.jp/

※上記の料金・時間・バスの本数は変動することがあります。訪問前に必ず公式サイトおよび宮崎交通の時刻表でご確認ください。

訪問前に知っておきたいこと

鵜戸神宮は参道の階段・坂道が多く、特に洞窟内は足元が滑りやすくなっていることもあります。ヒールや革靴での参拝は避け、歩きやすい靴を選びましょう。洞窟内は岩の壁に近づくことがあるため、服が汚れることを考慮した服装で向かうと安心です。

境内ではおみくじも充実しており、参道途中から本殿までのあちこちに置かれています。宮崎らしいマンゴー型のおみくじなども人気ですので、参拝のついでにぜひ立ち寄ってみてください。

また、本殿洞窟内にある「お乳岩(おちちいわ)」から滴る水で作られた「おちちあめ」は、鵜戸神宮ならではのお土産として知られています。安産や子育てにご利益があるとされており、記念に持ち帰る参拝者も多いです。

鵜戸神宮
鵜戸神宮

まとめ

洞窟の中の本殿、断崖から望む日向灘の絶景、そして運玉投げという体験型の参拝スタイル。鵜戸神宮は、神社としての格式と観光スポットとしての面白さを兼ね備えた、日南海岸ならではの場所です。

駐車場は「本殿に近い第一・第二駐車場」と「少し歩く観光駐車場」の2パターン。それぞれメリットが異なるため、体力や時間に合わせて選んでみてください。いずれにしても、歩きやすい靴での参拝は必須です。

青島から国道220号を南下すれば、ドライブの途中に立ち寄りやすいロケーションにあります。日南海岸を旅するなら、ぜひ訪れてほしいスポットのひとつです。

鵜戸神宮

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