宮崎へサーフトリップに行くとき、宿や波のチェックより先につまずくのが「ボードを飛行機に載せられるのか」という問題ではないでしょうか。宮崎空港には5社が乗り入れていますが、サーフボードの扱いは会社ごとにばらばらで、しかも規定の書き方まで違います。
調べてみると、ロングボードを規定どおりに運べるのは実質JALだけでした。意外なことに、LCCのほうがANAやソラシドエアより長いボードを預けられる場面もあります。運賃の安さだけで選ぶと空港で困ることになりかねないので、各社の公式情報を整理しました。
まず結論:ボードの長さで航空会社が決まる
宮崎空港に乗り入れていて、なおかつ国内線をまとめて比較できるサービスで予約できるのは、JAL・ANA・ソラシドエア・ピーチ・ジェットスターの5社です。サーフボードの扱いは次のように分かれます。
| 航空会社 | ボード代 | サイズ規定 | 運べるボードの目安 |
|---|---|---|---|
| JAL | 無料 (20kgの枠内) | 長さで判断 機材別に200〜320cm | ロングボードも可 (機材による) |
| ANA | 無料 (23kg×2個の枠内) | 3辺の合計292cmまで | 7フィート前後まで |
| ソラシドエア | 無料 (23kg×2個の枠内) | 3辺の合計292cmまで | 7フィート前後まで |
| ピーチ | 有料 (預け手荷物+サイズ超過) | 1辺230cmまで | 7フィート台前半まで |
| ジェットスター | 有料 (預け手荷物+2,500円) | 1辺230cmまで | 7フィート台前半まで |
ここで大事なのは、ANA・ソラシドエアの292cmは「3辺の合計」、LCC2社の230cmは「1辺の長さ」だという点です。同じcm表示でも意味がまったく違います。
3辺の合計で292cmということは、ケースの幅と厚みを引いた残りがボードの長さになります。幅55cm・厚み12cmとすると、長さは225cm(7フィート4インチ相当)あたりが上限です。つまりANAとソラシドエアは、数字が大きく見えても実際にはLCCより短いボードしか預けられない計算になります。
ロングボードを運ぶならJAL
JALだけは規定の立て方が違い、機材ごとの「搭載可能な長さの目安」を公表しています。3辺の合計ではなく単純な長さなので、ボードの寸法をそのまま当てはめて判断できます。
| 機材 | 搭載可能な長さの目安 |
|---|---|
| ボーイング 737-800 | 320cm |
| ボーイング 787/767 | 300cm |
| エンブラエル 170/190 | 250cm |
| デハビランド DHC-8-400 | 220cm |
| ATR42-600/ATR72-600 | 210cm |
| エアバス A350-900 | 200cm |
9フィートのロングボードはケース込みで285cm前後になりますが、737-800なら320cm、787や767なら300cmなので収まります。ロングボードを持っていきたいなら、まずJALを軸に考えるのが現実的です。
ただし機材の幅が大きい点には注意が必要です。A350-900は目安が200cmしかなく、6フィート台のショートボードでもケースに入れると引っかかる可能性があります。プロペラ機のATR42・ATR72も210cmです。予約する便の機材は購入前に確認しておいてください。
なお、JALの無料手荷物許容量は20kgまで(個数制限なし)です。ボードケースが10kg前後あるので、スーツケースと合わせると20kgを超えやすい点は見落としがちなところだと思います。
ANA・ソラシドエアは3辺の合計が壁になる
ANAとソラシドエアは規定がほぼ同じです。通常の手荷物は3辺の合計158cm以内が無料の範囲ですが、サーフボードを含むスポーツ用品にかぎっては3辺の合計292cmまでサイズ超過料金がかかりません。無料で運べるという意味では条件がいい部類です。
問題は292cmを超えると預け入れ自体ができなくなることです。9フィートのロングボードは、ケース込みで285cm×60cm×15cm程度になるので3辺の合計は約360cm。規定に照らすとロングボードは預けられません。
重量はエコノミークラスで1個23kgまで、個数は2個まで。ボードとスーツケースで2個という組み合わせなら余裕があります。
3辺の合計203cmを超えるなら事前連絡が必要
両社とも、3辺の合計が203cmを超える手荷物は事前に問い合わせるよう案内しています。サーフボードはケースに入れた時点でほぼ確実に超えるので、大手を使う場合でも「予約したら電話する」までがセットです。
また両社とも「事前連絡をいただいた場合でも、使用する航空機の条件等によりお預かりできないことがある」と明記しています。ANAはさらに、3辺の合計が292cm以下であってもDHC-8-400やATR42・ATR72といった小型機には搭載できない場合があるとしています。宮崎路線でも福岡便や中部便では小型機に当たることがあるので、機材とあわせて確認しておくと安心です。
確認は実寸を伝えて
規定はあくまで公表されている数値です。実際に預けられるかどうかは、ボードケースの実寸と当日の機材で決まります。7フィートを超えるボードを運ぶなら、購入後すぐに予約センターへケースの長さ・幅・厚みの実寸を伝えて確認してください。搭載できなかった場合は自分で宅配便を手配することになります。
LCC2社は1辺230cmまで、ボード代は別途
ピーチは関西から、ジェットスターは成田から宮崎に就航しています。運賃は安いのですが、ボードを運ぶ前提だと条件は変わってきます。
上限は1辺230cm
ピーチは預け手荷物の各辺の上限を「高さ80cm・横幅80cm・奥行230cm以内」と定めていて、これを超えるものは預けられません。ジェットスターも、日本国内線で使うエアバスA320/A321型機の1辺の最大寸法を2.3mとしています。
どちらも実質的な上限は長さ230cmです。7フィート台前半までなら収まりますが、ロングボードは運べません。一方で、3辺の合計で縛られるANA・ソラシドエアより長いボードが通る場面もあるので、ショートからファンボードの範囲なら選択肢として十分成立します。
ボード代は上乗せになる
LCCは預け手荷物そのものが有料で、そこにサイズの大きな手荷物の料金が加算されます。
ジェットスターは、1辺の長さが1mを超えるスポーツ用品に対して日本国内線で1アイテムあたり2,500円の追加料金を設定しています。1予約区間ごとに適用されるので往復なら5,000円です。空港で追加購入すると割高になるため、予約時に済ませておいたほうがいいです。なお、サイズの大きな手荷物は1名あたり2アイテムまでです。
ピーチは3辺の合計が204cm以上の手荷物に「サイズ超過オプション」が必要で、料金は運賃タイプ・路線・申し込み場所によって変わります。こちらも予約後に公式サイトから追加する形になります。
結果として、運賃だけを見るとLCCが安く見えても、預け手荷物代とサイズ超過料金を足すと大手と大きく変わらなくなることがあります。ボードを持っていくなら、比べるのは運賃ではなく「運賃+手荷物代」の合計です。
ボード込みで比べるなら、まず運賃を並べる
合計で比べるといっても、出発点は各社の運賃です。宮崎路線は大手3社とLCC2社が混在しているので、公式サイトを1社ずつ開いて回るとかなり時間がかかります。
国内線をまとめて比較できる「トラベリスト」は、宮崎に就航している5社をすべて扱っています。ソラシドエアのように大手2社の陰に隠れがちな会社も一覧に出るので、宮崎路線とは相性がいいと思います。会員登録なしでも予約できます。
出発地別の運賃の目安
| 出発地 | 宮崎行き片道の最安値 |
|---|---|
| 関西 | 6,240円〜 |
| 福岡 | 6,930円〜 |
| 成田 | 7,080円〜 |
| 伊丹 | 10,790円〜 |
| 中部(名古屋) | 12,760円〜 |
| 羽田 | 13,540円〜 |
| 那覇 | 13,660円〜 |
関西と成田が安いのはLCCが就航しているためです。ここまで見てきたことと合わせると、ショートからファンボードなら関西・成田発のLCC、ロングボードなら羽田・伊丹発のJAL、というのが基本的な選び分けになります。
予約の前に知っておきたいこと
ボードの連絡先は航空会社
比較サイトで航空券を買った場合でも、ボードの扱いは各航空会社の規定どおりです。手続き先も航空会社になるので、購入して予約番号が届いたら、その番号を使って航空会社の窓口に連絡するという流れになります。
LCCの預け手荷物やサイズ超過のオプションも、購入後に各社のサイトから追加するのが基本です。追加できるタイミングや方法は購入経路によって変わることがあるので、LCCでボードを運ぶ予定なら、予約前に手荷物オプションの追加方法を確認しておくと確実です。
座席指定も購入後
予約時点では座席を選べません。購入後に届くメールの予約番号を使って、各航空会社の公式サイトや電話窓口で指定します。LCCの場合は座席指定料がかかることもあります。
手数料は合計金額で確認する
トラベリストでは航空券の手配手数料が1便1名ごとに加算され、金額は航空会社によって異なります。表示されている最安値だけでなく、決済画面の合計金額で比べるのが確実です。
搭乗者名は変更できない
予約後に搭乗者名を変更することはできず、間違えた場合は取り直しになります。ローマ字表記は入力時にしっかり確認しておきましょう。
支払い前ならキャンセル無料
決済前であればキャンセル料はかからず、購入期限までに入金しなければ自動的にキャンセルされます。ただし、あと払い(ペイディ)は認証コードを入力した時点でキャンセル料が発生します。
アプリならWebより500円安い
トラベリストのスマホアプリからだと、国内航空券がWebサイトより500円安く買えます。航空券代金の3%がポイントとしても貯まるので、往復や複数人でまとめて取るなら差は小さくありません。
宮崎空港からサーフポイントまで
宮崎空港はJR宮崎空港線が直結していて、青島方面へは電車1本、市内までは約10分です。
ただ、ボードを持っての移動を考えるとレンタカーのほうが現実的です。空港のすぐ近くに各社の営業所があり、木崎浜や加江田川河口といったポイントも車ならすぐです。ボードを積める車種かどうかは、予約時に確認しておいてください。
まとめ
- ロングボードを規定どおり運べるのは実質JALだけ。737-800なら320cm、787・767なら300cmまで
- ANA・ソラシドエアは3辺の合計292cmが上限。長さに直すと7フィート前後までで、ロングボードは規定上不可
- ピーチ・ジェットスターは1辺230cmが上限。ショートからファンボードなら問題ない
- ANA・ソラシドエアは3辺の合計203cmを超えるなら事前連絡が必要
- LCCは運賃が安くても、預け手荷物代とサイズ超過料金を足して比べる
- JALは無料枠が20kgなので、ボードとスーツケースの合計重量に注意
ボードの長さが決まれば、選べる航空会社もおのずと絞られます。そのうえで運賃を比べるなら、宮崎就航5社をまとめて見られるサービスを使うのが早いです。
※本記事に記載した各社の規定は2026年9月時点で公式サイトに掲載されていた内容です。規定は変更されることがあるため、実際に預ける前に各航空会社の公式情報をご確認ください。また、宮崎空港にはこのほかオリエンタルエアブリッジが乗り入れています。
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