都井岬の観光ガイド|野生馬・灯台・協力金・アクセスまとめ【宮崎県串間市】

都井岬

宮崎県の最南端、串間市にある都井岬(といみさき)は、国の天然記念物「御崎馬(みさきうま)」が野生のまま暮らす岬です。草原をゆっくり歩く馬たちの向こうに日向灘が広がる風景は、宮崎のなかでもここでしか見られないものです。

この記事では、都井岬の見どころ、入り口の「駒止めの門」で必要な協力金、灯台やPAKALAPAKAの営業情報、アクセス方法までをまとめました。宮崎市方面から日帰りドライブで訪れる方の参考になればと思います。

目次

都井岬とは

都井岬は日南海岸国定公園の最南端に位置する岬で、日向灘と志布志湾を分けるように太平洋へ突き出しています。約550ヘクタールの岬全体が御崎馬のすみかになっていて、決められたルールを守りながら、馬たちが暮らす場所にお邪魔させてもらう、というスタンスの観光地です。

名称都井岬(といみさき)
所在地宮崎県串間市大字大納
お問い合わせ串間市観光物産協会 0987-72-0479
開門時間4月〜9月 7:30〜18:00/10月〜3月 7:30〜17:30
入場野生馬保護協力金が必要(下記参照)
駐車場小松ヶ丘周辺、PAKALAPAKA、灯台周辺、御崎神社周辺など
都井岬

入り口「駒止めの門」で協力金を支払います

都井岬への出入り口は「駒止めの門(こまどめのもん)」の一か所だけです。御崎馬がエリア外へ出てしまわないよう柵が設けられていて、ここを通る際に野生馬の保護と環境整備のための協力金を支払います。

軽・普通自動車500円
二輪車(バイク)200円
開閉時間4月〜9月 7:30〜18:00/10月〜3月 7:30〜17:30
お問い合わせ駒止めの門 0987-76-1686

門を過ぎると岬内の道路は制限速度30キロです。馬が道路のすぐそばにいたり、前ぶれなく出てくることもあるため、ゆっくり走るのが安心です。

都井岬

国の天然記念物・御崎馬

御崎馬は日本在来馬のひとつです。元禄10年(1697年)に高鍋藩秋月家が設けた藩営牧場「御崎牧」がはじまりで、300年以上にわたって人の手をほとんど加えない周年放牧で飼育されてきました。昭和28年(1953年)には純粋な日本在来馬として国の天然記念物に指定されています。

体長・体高はともに130cm前後で、毛色は鹿毛と青毛が中心。背中に鰻線(まんせん)と呼ばれる線が入っている馬が多く見られます。

季節によって過ごす場所が変わります

春から夏にかけては、ノシバやチガヤが豊富な小松ヶ丘や扇山の草地で、種雄馬を中心に数頭の雌馬と子馬でつくる群れ(ハーレム)をつくって過ごします。秋から冬は小さな群れに分かれ、海岸寄りの杉林や雑木林へ移動していきます。

出産シーズンは3月から8月で、4月・5月に最も多く生まれます。この時期に生まれる子馬は「春駒(はるこま)」と呼ばれていて、例年20頭前後が誕生しているそうです。

岬内で守りたい5つのこと

御崎馬は飼育されている馬ではなく、野生動物です。串間市観光物産協会が案内しているルールをまとめました。

  • 触らない……驚いて思わぬ行動をとることがあります。少し離れて見守ります。
  • 食べ物を与えない……健康を害するほか、人から食べ物をもらうことを覚えると野生馬として生きられなくなります。
  • 後ろから近寄らない……背後は見えにくく、驚いて後ろ脚で蹴り上げることがあります。近づくときは前方からゆっくりと。
  • 岬内の道路では制限速度30キロを守る……接触事故を避けるためスピードを落とします。
  • 馬の嫌がることはしない……耳を後ろにピタッと伏せているときは、怒りや怖さのサインです。

御崎馬は国の文化財に指定されているため、馬を傷つける行為は文化財保護法によって処罰される可能性もあります。運転にはとくに気をつけたいところです。

都井岬灯台|九州で唯一のぼれる灯台

岬の先端に建つ白い都井岬灯台は、九州で唯一、内部を参観できる「のぼれる灯台」です。昭和4年(1929年)12月22日に点灯し、標高240mの断崖の上に立っています。平均水面上から灯火までは256mあり、光達距離は23.5海里(約44km)。日本海の余部埼灯台ができるまでは、平均水面上の高さと光達距離がともに日本一だったという歴史もあります。

屋根を陸屋根にして周囲に欄干を設けた屋上庭園式の構造は建設当初のままで、灯塔にのぼると三方向に海が広がります。資料展示室も併設されています。

参観寄付金中学生以上 300円(小学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその同行者1名は不要)
参観時間(午前)通年 9:00〜12:00
参観時間(午後)3月〜10月の土日等 13:00〜17:00/3月〜10月の平日 13:00〜16:30/11月〜2月 13:00〜16:30
お問い合わせ燈光会 都井岬支所 0987-76-1838

2026年3月1日から、正午〜午後1時は昼時間休業となりました。この時間帯は灯台の参観、スタンプの押印、頒布品の受付がお休みです。入場は午前・午後ともに終了時刻の15分前までとなっているため、お昼前後に行く予定の方は時間に余裕をみておくと安心です。

都井岬灯台
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御崎神社とソテツ自生地

岬の最先端に鎮座する御崎神社は、社殿の創建が和銅元年(708年)と伝えられる古い神社です。ご祭神は上津綿津見神・中津綿津見神・底津綿津見神の三神で、航海安全と縁結びの神様として親しまれています。初日の出スポットとしても知られていて、お正月は多くの人で賑わうそうです。

この神社の周辺に広がっているのが「都井岬ソテツ自生地」です。約3,000本のソテツが自生していて、ソテツ群落自生の北限地として国の特別天然記念物に指定されています。大正10年(1921年)に天然記念物、昭和27年(1952年)に特別天然記念物へと指定が変わりました。

南国らしい緑の中を歩いて参拝する道のりは、岬のなかでも雰囲気の変わる場所です。

御崎神社

都井岬観光交流館 PAKALAPAKA(パカラパカ)

岬内の拠点になるのが、屋内型の休憩施設「PAKALAPAKA(パカラパカ)」です。愛称には、御崎馬の軽快な足音で都井岬の新しいスタートを表現したいという想いが込められているそうです。

館内には野生馬の生態が見られるミニシアターや、ゴーグルを着けて串間の観光スポットを疑似体験できるVRコーナーがあります。テラス席のあるレストランでは太平洋を眺めながら食事ができ、売店では地場産品のお土産も購入できます。24時間開放のバリアフリーのお手洗いと授乳室も備えているので、小さなお子さん連れでも立ち寄りやすい場所です。

住所宮崎県串間市大字大納42番地3
電話番号0987-27-3477
営業時間9:00〜17:00
レストラン食事 11:00〜15:30(L.O.)/ドリンク・サイドメニュー 9:00〜16:30
休館日火曜日(火曜が祝日の場合は翌日以降の平日)
公式サイトhttps://www.pakalapaka.jp/
都井岬パカラパカ

野生馬ガイドで馬たちの暮らしを知る

もう少し深く知りたい方には、串間市観光物産協会が実施している「都井岬野生馬ガイド」があります。馬たちの暮らしぶりのほか、岬に息づく動植物や都井岬の歴史まで案内してもらえる内容です。

コースは30分・60分・90分の3種類。違いはガイドと一緒に過ごす時間の長さで、少しだけ話を聞いてあとは自由に巡りたい方には30分コース、しっかり観察したい方には90分コースが選ばれているそうです。基本のおすすめは60分コースとのことでした。

集合場所都井岬観光交流館PAKALAPAKA(串間市大納42-3)
実施期間通年
定休日火曜日(祝日の場合は翌日)※PAKALAPAKA休館のためガイドもお休み
コース30分/60分/90分
定員2名〜(1名からの予約は30分・60分コースのみ可、料金は2名分)
対象年齢小学生以上(小・中学生は大人1名以上の同行が必要)
予約希望日の2日前17時までの完全予約制
申し込み串間市観光物産協会 0987-72-0479/野生馬ガイド直通 090-4588-1133
準備物動きやすい服装と靴、飲み物

串間市内に宿泊する場合は、ガイド基本料金から1名あたり30分コース100円・60分コース200円・90分コース300円の割引があります。11名以上の団体割引との併用はできず、その場合は団体割引のみの適用です。料金表は串間市観光物産協会の公式サイトに掲載されています。

予約の時間に合わせてガイドさんが事前の下見をしてくれるほか、希望や季節、天候、馬の状態に応じてコースを提案してもらえます。集合前にお手洗いを済ませておくとスムーズです。

都井岬火まつり(2026年は8月22日開催予定)

都井岬の夏の風物詩が「都井岬火まつり」です。この地域に伝わる大蛇退治の伝説にちなんだ祭りで、高さ約30メートルの柱松を立て、その頂上をめがけて下から松明を投げ入れます。松明が命中すると同時に花火が点火され、火花が夜空に噴き出す様子は迫力があります。

名称第60回 都井岬火まつり
開催日2026年8月22日(土)※雨天時は23日(日)に順延
時間17:30〜祭り開始/20:00〜柱松(予定)
会場都井岬イベント広場(都井岬火祭り広場)
お問い合わせくしま活性化委員会 0987-72-0053

交通渋滞対策と安全確保のため交通規制が行われます。駐車場の混雑も予想されるので、乗り合わせでの来場が呼びかけられています。

岬内で立ち寄りたいエリア

小松ヶ丘

岬内の馬の約半数がこのエリア付近で暮らしていて、いちばん馬に出会いやすい場所とされています。自由に散策でき、路肩の広い場所や夕日の見える広場に車を停めて丘を登ることができます。

扇山

約30頭が暮らすエリアです。小松ヶ丘より斜面がきつく草は少なめですが、珍しい植物が多く見られます。頂上まで舗装路がある一方、道幅が狭く車の離合が難しいため、徒歩・自転車・バイクのみ進入可能となっています。

夕暮れの時間帯

都井岬はサンセットの美しさでも知られています。開門時間内であれば、日が傾いていく時間帯にゆっくり過ごすこともできます。また、内之浦や種子島からロケットの打ち上げがあるときは、都井岬から観察できることもあるそうです。

都井岬へのアクセス

車で行く場合

宮崎空港から串間市まで約70分(串間市観光物産協会の案内による)
串間駅から都井岬まで約25〜30分
宮崎自動車道 宮崎ICから国道220号・448号経由で約1時間50分
鹿児島空港から串間市まで約90分

宮崎市方面からは、日南海岸を南下していくルートが一般的です。青島や鵜戸神宮、道の駅なんごうなどを経由しながら向かうと、道中も楽しめます。片道の所要時間を考えると、朝に出発して1日かけて回るスケジュールが組みやすいと思います。

公共交通機関で行く場合

JR日南線の串間駅から、串間市コミュニティバス「よかバス」の都井岬線が運行しています。都井岬線は毎日運行で、運賃は200円です。灯台へは都井岬バス停から徒歩約3分となっています。

路線よかバス 都井岬線
運行日毎日(都井岬線は年末年始も運休なし)
運賃200円/1日フリーパス券 400円(小学生半額・未就学児無料)
お問い合わせ有限会社 福留交通観光 串間営業所 0987-72-6505

本数は限られているため、事前に串間市の公式サイトで時刻表を確認しておくことをおすすめします。10回分の料金で11回乗車できる回数券も販売されています。

都井岬周辺の立ち寄りスポット

  • 恋ヶ浦(こいがうら)……都井岬の手前にあるビーチで、サーフスポットとしても知られています。
  • 幸島(こうじま)……イモを洗うニホンザルの研究で世界的に知られる島です。
  • 道の駅くしま……串間市観光物産協会の観光案内所が入っています。地元の特産品が揃います。
  • 串間温泉……ドライブの締めくくりに立ち寄りやすい温泉施設です。

都井岬エリアの宿泊施設

岬内やその周辺には、次のような宿があります。串間市内に宿泊すると野生馬ガイドの割引も受けられるので、ゆっくり滞在したい方は検討してみてもよいかもしれません。

施設名住所電話番号
グランピング トイグランソラシタ串間市大納42-30987-55-7117
民宿海洋荘串間市大納580987-76-1354
民宿黄金荘串間市大納48-70987-76-1029

訪れる前に確認しておきたいこと

  • 駒止めの門の開閉時間(季節で異なります)
  • 灯台の参観時間(正午〜午後1時は昼時間休業)
  • PAKALAPAKAの休館日(火曜日)
  • 野生馬ガイドを希望する場合は2日前17時までの予約
  • 岬内は歩く場面が多いので、動きやすい靴と飲み物、日差し対策

岬内には広い草地が続くため、天候によって体感は大きく変わります。夏場は日差しと暑さ、冬場は海からの風への備えがあると過ごしやすいです。

まとめ

都井岬は、野生馬・灯台・神社・ソテツ自生地と、性格の違う見どころがひとつの岬に集まっている場所です。移動距離はそれなりにありますが、その分、日南海岸をドライブしながら向かう時間も含めて楽しめると思います。

訪れる際は、馬たちの暮らしを乱さないルールを守りながら、ゆっくり過ごしてみてください。営業時間や料金は変更される場合があるため、お出かけ前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認いただくと安心です。

※本記事の情報は2026年8月時点のものです。料金・営業時間・イベント開催情報は変更される場合があります。

都井岬

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